不可能といわれていた400番の糸がついに登場した。
400番手という繊細な極細糸の生産はごくわずか。

「価格競争」「類似品」
そんな商品にかこまれた日常に
『ただひたすらに突き詰める』ことの
必要性を感じる。

良い物を追求したら、その全ては日本各地にあった。
産地を周り、消えかけていた伝統の技に出会う。

紡績、織り、加工、縫製
日本の工場と鎌倉シャツが手を組み、生まれた純正日本製品。

上質な光沢感となめらかな手触り。
唯一無二の着心地をご体感ください。

400番手という糸の細さを実現するには驚異的な技術と、
こだわりぬいた原料が必要でした。
実現したのは日本が誇るユニチカの特殊紡績技術。
400番手の糸を4本撚りあわせた「精紡交撚糸」で生地を織り上げます。
糸がきれてしまわぬ様、たわまぬ様、丁寧に少しずつ織り上げます。

世界90ヶ国で生産されるコットンの中で、高級綿と呼ばれるのはわずか8%足らず。
その中で、幻と称される希少性の高いプレミアムコットン。綿総生産量の何と0.003%。
その名は「SUVIN GOLD(スビン・ゴールド)」。

南インドの指定農園で丁寧に育成し手摘みした超長綿(※)。
手摘みにより、機械で綿花が傷つくことなく、柔らかい状態で紡績工場に届きます。
綿の種類は「SUVIN」。その綿花の1番・2番摘みにのみ与えられる「GOLD」の称号。

私たちが長年探し求めた、幻のコットンが放つ輝きと肌触りを体感ください。

※超長綿‥綿花からとれる繊維が3.5cm以上の毛足の長い綿。綿は毛足が長いほど高級といわれる。

白蝶貝の内側「真珠母」とよばれる層を使用した天然貝ボタン。一つ一つ違う輝きを放つ白蝶貝ボタンは、毎日着るシャツにちょっとした贅沢をもたらします。
日本モデリスト協会会長、そして世界的パタンナーである柴山登光氏を迎え研究に研究を重ね実現した「マンハッタンモデル」。襟、身頃、袖、全てのディテールにこだわりが詰まっています。
マンハッタンモデルについて詳しくはこちら>

数字が高ければ高いほど糸が細いことを表す繊維業界の数え方。
150、200、300と高級細番手のシャツにこだわってきた鎌倉シャツが次に挑戦したのは
世界初の技術を駆使した400番のシャツ。

この極細糸の開発は鎌倉シャツとユニチカとの共同開発によるものです。
岡山のユニチカ常盤工場で、多くの試作を重ね、完成した400番。
400番の糸は、100余年蓄積されてきたユニチカの高度な紡績技術の結晶。
糸の開発からシャツの完成までの秘話をユニチカの方に伺いました。

 

-経済産業省の【ものづくりサプライチェーン再構築支援事業】に選ばれ始まったユニチカ×鎌倉シャツの取り組み。ドレスシャツ生産の全工程を日本で行うプロジェクトが今回実現したのですが、プロジェクトが決定したときの思いを教えてください。
ユニチカは100余年、紡績の仕事を担ってきました。かつて日本の主要産業であった紡績が、注目を集める機会は少なくなくなってしまいましたが、今回のプロジェクトで、私たちが蓄積してきた技術の結晶を、多くの方にみていただく機会に恵まれたと思いました。
2017年に、先だって販売した150番のシャツと同じく、今回の400番も原綿は「SUVIN GOLD」を使用しています。プロジェクトでは世界でトップクラスの品質で、きわめて稀少性の高い超長綿「SUVIN GOLD」を使うことで、日本に今まで存在しなかったものをつくり出したいと決めました。

-ユニチカの皆様が考える400番シャツの魅力はなんでしょうか?
プロジェクトを経て、ようやく商品として完成したシャツですが、芸術的な糸から、多くの人が手をかけて作った商品であるということでしょうか。
インド綿特有のヌメリ感のあるソフトな風合い、上質な光沢感と繊細な素材感なしには、ジャパンクオリティに値する、秀逸な着用感のドレスシャツの誕生はありませんでした。

-「世界初」となるものの開発には、たくさんの失敗や苦労があったと思います‥。どのようなところが一番大変でしたか?
糸は細ければ細いほど、紡ぐのがとても大変になります。400番の細さにもなると、糸をつくる工程で糸自体切れてしまいます。また、つくるからには安定したものづくりが必要になりますが、商品供給を安定させるまでに時間がかかりました。
試作から完成までは本当に失敗の連続でした。大事なのはたとえ失敗が続いても挫折しないこと。開発部門も「成功するまでやる」と決めていたので、ここまでかたちにすることができました。

-「究極の日本製」を実現した同プロジェクト。紡績、織布、加工、縫製まで全て日本製の400番シャツの大事なファーストステップを担っているユニチカの常盤工場ですが、国内生産の強みをどこで感じましたか?
ユニチカは昔から、細番手の紡績を得意としているので、その点で国内生産の強みを感じています。「SUVIN」の原綿を30年前の輸入当初から扱ってきたのも、ユニチカでした。「SUVIN」をもとに、細番手をつくる技術が昔からユニチカには揃っていたのです。
また、国内生産の強みは「お客様と直結できている」ということ。次の工程を受け持つ工場や、最後に商品を購入するお客様の声を直接聞いて対応できるのは、国内生産の強みだと思います。そして同じ思いをシェアしている、日本の「繊維が好きな仲間」と共に商品の製造に携われるのは嬉しいです。

-私たちはよくシャツを料理に例えるのですが、一流シェフになったつもりで最高級の「素材」をそろえ、美しいデザインに仕上げるレシピ(デザイン)を研究しています。ユニチカ常盤工場の皆様は「素材」の部分でご協力いただきましたが、素材に着目した服の発展はどのようなものだと考えていますか?
衣料品以外のものをつくることが多いユニチカだからこそ、様々な素材へのノウハウが蓄積されており、様々な素材を活躍させることができると思います。
また、400番の生地をつくることに成功しているので、今後も細番手に特化することで、衣服の品質を向上させたいと考えています。ただし、今以上のものを作り出すには機械自体を改造する必要があります。今までの技術を立ち止まらせてはいけない、そしてさらに発展させたいという思いのもと、服の勉強にも励んでいます。「着るよろこびを生む力」を素材はまだまだ秘めています。

-夢のようなシャツを実現するにはコストがかかり、我々も実現できていないことが多々あります。無限に資金があればどんなことに力を入れたいですか?
ユニチカの強みである細番手、400番や150番などを今よりもっと楽に、短期間で作り上げる方法を研究したいです。細番手の紡績にはかなりのスペースを要します。その上、一日に織ることができる生地の長さも限られており、400番の生地は1日15mしかつくることができません。シャツに換算すると、わずか10着ほど。生産性が上がればもっとシャツを作ることができます。
また、我々が長年培ってきた紡績技術を、若手に伝承する緊急性も感じています。技術を継承するために、もっと安定したものづくりを実現したい。実現にはどうしてもコストがかかりますね。

-今後鎌倉シャツと取り組みたいことはありますか?
今回は今までにないものを開発することで、新しいスタートが切れました。150番のシャツに続き、400番のシャツも運良く商品として選ばれたのだと思います。
このような素晴らしい取り組みが永く続くように、鎌倉シャツには新商品の開発を止めず、これからもシャツのロードマップをつくり続けていただきたいですね。そして、私たちに頼めることをどんどん考え出してほしいと思っています。
ものごとを「スタート」させるだけでなく、継続させることにも意味があるので、新しいシャツを創造する際には、ぜひユニチカもメンバーに加えていただきたいです!

-シャツを購入されるお客様に伝えたい思いをぜひ聞かせてください!
綿から糸を作り上げる「紡績」というプロセス自体、身近にないものなので、なかなかイメージできないものだと思います。ぜひこの機会に糸作りの過程までをイメージしていただければとうれしいです。最近では興味をもった方へ、工場も技術もオープンにしているので、もっと紡績が身近なものになればと思っています。
今までは、ヨーロッパの生地が一番だと思われていましたが、日本製も素晴らしいものができてきています。400番シャツを体感されたお客様は、その着心地と品質、そして私たちユニチカのメーカー魂を、他の方へもお伝えしていただければうれしいです。
ユニチカの昔の企業スローガンに“衣食住をクリエイトするユニチカ”という言葉がありました。服というのは多くを創造するものだと思います。これからもユニチカの技術で、いろいろなものを創造していきますので、よろしくお願いいたします。