小林 皆様、こんにちは。今回は鎌倉シャツのネクタイに関して、お話していきたいと思います。メンズバイヤーの小林です。
坂本 初めまして、昨秋にアシスタントバイヤーに就任した坂本と申します。
小林 堅いね〜!今日は鎌倉シャツのネクタイに関して対談方式で語るということだよね?
坂本 そうですね!まだまだ知らない方も多くいらっしゃるので、その魅力を話していきたいと思います。

 

世界有数の生地ファクトリー、メーカーとの取り組み

小林 昨日数えてみたら、国内外で15社ほど取引がありますが、どこも一流のサプライヤーです。
坂本 本当に何でこの上代(¥5,500〜)で販売できているかが、社内にいながらアレなんですが、不思議です(笑)基本、良いネクタイ買うのに¥10,000以上は払うはずですから。
小林 改めてですが、全てのファクトリーやメーカーと直接取引をすることで、コストを抑え、リーズナブルな上代にすることができています。言うは易しで、苦労も沢山あるんだけどね(苦笑)でも、お客様に喜んで頂けることが全てですから。
坂本 鎌倉シャツでは当たり前のことですが、実は当たり前じゃないんですよね。他に直接取引することでのメリットってありますか?
小林 情報がダイレクトに入ってくるのが一番ですね。今はSNSや雑誌などで簡単にトレンドや傾向をつかめるけど、最前線の生の情報をゲットできるのは非常に大きい。
坂本 後は、クイックに対応を頂けることもメリットですよね。時間も費用もかからずに。主にはイタリアやイギリスの生地が多いですよね?
小林 そうですね、イタリアが一番多くてイギリスドイツ、勿論日本って感じかな。坂本はどこのネクタイが一番好き?
坂本 Vintage Lineシリーズが好きですね〜!柄のセンスも抜群ですし、色の配色も何でこんなの思いつくのか不思議なくらい、のめり込んでしまいます。沢山の選択肢から絞り込むのが辛いです(笑)
小林 現地での商談の時は気絶しそうになるからね、良すぎて(笑)僕はFrench Collectionも気に入っています。ほとんど毎シーズン変わってないようで、微妙に変化している。でもテイストはブレずに、110年以上やってるからね。結局最後は戻ってきちゃう。

縫製と仕様にも妥協ないこだわり


坂本 そもそもハンドメイドとは何か?実は意外と伝えきれてなかったかもしれませんね!
小林 本当にその通りで、鎌倉シャツではハンドメイドが当たり前みたいになってるけど、実際の縫製を現場で見ると、気が遠くなる工程と時間。具体的にどこがハンドメイドかも丁寧にやりましょうかね!
坂本 具体的には芯付けと言って、芯地と表地を縫い合わせる際に、機械でやるか、手でやるかが、マシンとハンドの違いです。もちろん、機械の方が段違いで速いです。
小林 MADE IN JAPANと言っても、機械でやっているネクタイが圧倒的に多いのが現状です。手でやるメリットは、素材に合わせてまち針を打つ間隔、いわゆるテンションを変えられるところ。結び心地に、大きな影響を与えます。そして何より、ふっくら仕上がるところです。
坂本 マシンですと、縫い付ける際に上から押さえつけるため、平面になってしまいますからね。鎌倉シャツはシルクをメインに天然素材に拘っていますから、折角の良い素材もペタンコになっては台無しです。
小林 特にダブルフェイスソリッドなんて、素材でもボリュームあるし、縫製もふっくらしてるし、芸術品と呼べるよね!これは鎌倉シャツでしか買えないはず。
坂本 縫製で使用する副資材も拘ってるんですよね?こちらは今まで語られてきませんでしたから、本邦初公開ですね!
小林 まず覚えていかなければいけないのは、通常見えない副資材は、コストカットすべき箇所です。『神は細部に宿る』とシャツプロダクトマネージャーの宮澤も良く言っていますが、実は何より妥協できないポイントなのです。
坂本 結び心地に直結するのは、まず芯地ですね!高級ネクタイの基準とされていますのが、芯地を2枚使用する、いわゆる2枚芯です。
小林 素材までは流石に企業秘密で言えませんが、世界の名だたるネクタイを大量に収集し、一度全て解いて、芯地を徹底的に分析しました。芯地は全部が同じ素材でなく、生地によって最適な素材をチョイスしているんです。実は3年前くらいにリニューアルしたんですが、気付く方はごく僅か(笑)でも、何となく結びやすくなっているはずです。
坂本 芯地だけでなく、ネクタイの型(スタイル)も研究しました。芯地同様、スタイルも素材やコレクションに合わせて、最適なものを探したそうですね!
小林 縫製工場に50種類くらい型サンプルがあるんですが、遠めで見たら違いが全然分からない(笑)でも、こだわらなければなりません。
坂本 後は細かいところですが、カンヌキですね。鎌倉シャツの日本製ネクタイは全て本カンヌキを採用しています。意外と使用していくとほつれやすいので、何度も強固に縫われています。
小林 インポートでは意外と本カンヌキが搭載されていなくて、日本製ならではですね! 後は簡単に良いネクタイを見分ける方法の一つ!ネクタイを反対にして大剣裏を見てください。この裏地部分が正方形になってるかどうか。形が崩れているのも市場には多いので、是非ご参考に!!

結局、何のネクタイを買えば良いのか?

坂本 店で働いている時も、そもそも何を買えば良いのか分からないというお客様が沢山いらっしゃいました。勿論年代、職種、その方のキャラクターによって変わるんですけど、コバさん的には何がオススメですかね?
小林 凄くつまらないことを言うけど、やはりネイビーソリッドだろうね!シャツで言う白シャツみたいなもので、困ったときにネイビーソリッドをすれば間違いないね。
坂本 鎌倉シャツのネイビーソリッドは、業界で一番バリエーションがあると言っても過言ではありませんからね!究極にベーシックだからこそ、素材や縫製に差が出ると思います。
小林 ソリッドでカラーバリエーションを揃えていくのもオススメです。しかし、ソリッドばかりオススメしても面白くないな(汗)他に何かオススメある?
坂本 ストライプタイもオススメです、僕が推奨したいのは『スーツに合うストライプタイ』。特にEnglish Archivesが個人的には刺さります、まだ僕には渋すぎますかね?笑
小林 確かに良くしてるよね!僕はストライプはストライプでも、French Collectionシルクコットン素材を使用したストライプタイがオススメだな〜。こちらはジャケット×パンツスタイル+ボタンダウンシャツに合わせると、時代を超えたトラッドスタイルになります。
坂本 結局のところ、オススメは絞り込めないですね(笑)数多くのバリエーションがあるので、楽しくチョイスして頂ければと思います!
小林 服装は軽装化していきますが、ネクタイは変わらずビジネスマンの貴重な武器だと思います。鎌倉シャツでしたら、細部までこだわったネクタイを、リーズナブルに手に入れることができます。新作も随時展開して行きますので、頻繁にチェックしてください!

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