手縫いのネクタイは、適度なふくらみがあり
ハンドメイド特有の温もりと上質感が漂います。
鎌倉シャツではコストを惜しまず、
一針一針、丁寧にネクタイを縫い上げています。
そして、手縫いネクタイの証しが「たるみ糸」。
大剣(または小剣)の裏側についているループ状の
糸のことで、これはネクタイの裏側を縫い合わせている
糸の余り部分にあたります。
この余り糸が、ネクタイを結ぶ際にスルスルと動き、
生地と縫い糸の破損を防ぎ、最高の締め心地を
実現するのです。
鎌倉シャツは、手縫いネクタイ品質を保つため、
日本の地で製作し、技術を伝承しています。
特出した染色の技術は、ヨーロッパ圏に集中しており、
その起源は東ローマ帝国にシルク製法が伝わった
6世紀頃まで遡ります。
シルクは、蚕が作り出した繭から糸を紡ぎ出し繊維にした
唯一の超長天然繊維。
蚕から紡ぎ出した糸は、化学繊維では作り出すことの
できない微細な異形断面であり、
その糸を織り込んだネクタイは上品な光沢と
柔らかさを持ち合わせます。
また、繊細な色合いを表現できることも特徴です。
ヨーロッパを中心に栄えたシルク産業は、
ネクタイ生産にも大きく影響し、今日のネクタイ市場は
欧州デザインに支えられています。
鎌倉シャツでは、ヨーロッパ各国から
世界最高品質を誇る「ベストオブベスト」の生地を
仕入れ手縫いで仕上げています。