鎌倉シャツのベストセラーの一つであり、多くのファンを持つアイテム「Casual 134 ナポリジャケット」
なぜ日本の土地、鎌倉の名前を有する鎌倉シャツが、ナポリ製のジャケットを取り扱い、人気を博しているのか?
バイヤーである小林が"ナポリジャケット"の秘密を語る。

 

憧れの
ナポリジャケット

2013年の春。鎌倉シャツで初めてナポリ製トラウザーを展開した。
マーケットプライスで当時¥35,000ほどするトラウザーを¥9,800で販売し、爆発的に売り上げた。
当時の私はイタリア製、その中でも特にナポリという地で作られたモノに強い憧れを抱いていた。調べれば調べるほど、優雅で、上品で、奥深く、そして高価であるナポリのジャケットは、まだ一若手社員の私には手が届かなった。

2014年の春には、ついに待望のナポリジャケットが鎌倉シャツにおいて販売となった。しかもマーケットの半分の価格で、どなたでもお買い求めやすく、だ。
当時、マーケットを席巻していた”製品染め”(製品が完成してから、染める技法)のジャケットを飛びつく様にバイイングし、魅了された。

そして毎シーズンのようにナポリに赴いてはバイイングを続け、細かく修正を加えながら、今に到る。

 

ナポリジャケットの
ファクトリーとは?

南イタリアに位置するナポリ。その近郊にファクトリーがある。
知る人ぞ知る、実力派ファクトリーで、日本を始めとしたアジア、イタリア国内など、様々な販路を持つ。
工場の規模こそ大きいということではないが、素材のバリエーション、膨大な型数、ナポリならではの丁寧な縫製。そして何より、モノづくりに懸ける熱き思いを感じ取った。

『素晴らしい製品は、デザインや見た目でなく、まずは素材である。』その考え方は、正に鎌倉シャツと通ずるものがある。
そのファクトリーからはジャケット、トラウザーなど、マーケットでなかなか見かけることができない、鎌倉シャツだけのベストセラーもいくつか誕生した。彼らとの取り組みで得たものは、計り知れないものがある。

 

なぜ、
ナポリジャケットなのか?

多くの方から質問されることである。
特徴的であり、私が好むポイントを二つ挙げる。

まずは縫製だ。
”マニカ・カミーチャ”。いわゆるイタリア語で「シャツの様な袖付け」という意味。
ナポリのファクトリーで多く用いられる、ジャケットの袖を形成する技法のひとつである。肩が動かしやすく、柔らかいリラックスした印象を与えることもできる。

次に素材である。
上述した製品染めを始め、多くの素材を料理してきたナポリのファクトリー。
私が特にが気に入っているのは、”ホップサック”と呼ばれるウール100%素材。夏の定番として愛されているこの素材は、通気性も良く、清涼感も醸し出す。
134レーベルでもベストセラーとなっているこのホップサックジャケットは、オンオフ両方で使える万能素材でもある。

上記の2つのポイントはもちろんだが、最大の魅力は色気である。
服は第二の皮膚ともよく言われるが、このナポリジャケットは心地よく自分にフィットし、なんだかいつもよりカッコよくなった気がするほどだ(個人的感想)。

 

バイヤー小林の
オススメ3選

 

コットンダブルジャケット。
ポリウレタン混紡でストレッチが効いており、快適な着心地。ドライタッチでこれからのシーズンにもピッタリ。
カーディガン感覚でボタンを留めずに着るのがオススメ。
インナーは絶賛販売中のボーダーTシャツが抜群の相性。

 
     

コットンリネンヘリンボーンジャケット。
既に所持しているが、春夏シーズンに凄く重宝する。
製品染めの絶妙な色のグリーンは、アースカラーと相性抜群。
インナーに清涼素材を着て、トラウザーにベージュを合わせれば、大人の上品カジュアルスタイルに。

 
     

コットンシアサッカージャケット。
春夏の定番、シアサッカー素材を使用したジャケット。
意外とマーケットで見ることの無いブラウンの無地だが、ブルーや白との相性も抜群で、持っておくと使いやすいアイテムの一つ。

 
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