2023年6月。私は8年ぶりにフランス・ニースを訪れました。その際に見た美しいニースの海岸と街並みに魅了されて、本気で移住を考えるほど虜になりました。

この美しい街並みで様々な色の景色を見ることで感性が磨かれている。更にBREUERのネクタイが好きになった瞬間でした。

話を戻して…2023年は鎌倉シャツが30周年を迎えた特別な一年。BREUERと取り組みを始めて20年のスペシャル企画として、『BREUER for Maker’s Shirt 鎌倉』が実現しました。その反響は凄まじく、多くのお客様より好評をいただきました。

お客様に喜んでいただけるような次のスペシャル企画も考え始めなきゃと思っていた矢先に！30年前にBREUERが作っていたアーカイブを復刻出来たら最高かも！という至ってシンプルなアイデアが生まれたのでした(笑)

復刻するにしても、現地で膨大なアーカイブを見た上で、現地の空気を吸った上でチョイスしお客様にお届けしたい。 ようやくコロナがひと段落して現地に行くことができ、プロジェクトは始動しました。

実際に用意していただいたアーカイブはとにかく多い（汗） そしてとにかく奇抜（苦笑）

当時の時代の背景の話など色々聞いてみると、復刻というと聞こえは良いですが、当時のカラーリングや生地感を再現することは非常に難しく、実際には相当な労力とのこと。鎌倉シャツ以外にお願いされたら間違いなく断ると仰っていました。

更にとどめの一撃となったのが、当時のアーカイブ資料にあった、昔のBREUERのネーム。これが小林的にかなり刺さってしまい、このデザインを使いたいとキラキラした目でいう私の熱意に押されてか、なくなく了承したその何とも言えない表情は忘れられません(笑)

何とか実現した、BREUERのオールドブランドネームと鎌倉シャツのダブルネームは、今後一切出ない幻のネクタイとなることは間違いございません。

生地はイギリスのSTEPHEN WALTERSやイタリアのFERMO FOSATTIなど、世界有数の生地でクオリティも抜群。何より『古いのに新しい』独特の香りがプンプンするコレクションで、私世代からするととても新鮮に感じます。

イタリアンクラシコ全開のイタリア製ネクタイは主張が激しく、流行り廃りもありますが、そこはさすがBREUERの塩梅。こちらのコレクションはいつの時代でも、どなたが着用しても、どのようなスタイルでも合わせられる万能戦士です。

マリンテイストを中心に、ニースの街でよく見かけたブーゲンビリアの美しいカラーリングも参考にしながら、チョイスしました。BREUERのネクタイでは通常は並ばないラインナップですし、世界でも鎌倉シャツでしか展開できない、エクスクルーシブ企画です。

悲しいのが完全数量限定というところ（あまり沢山お願いされても無理だそうです(笑)）

ぜひBREUERを愛してやまない皆さまにお買い求めいただけますと幸いです！

1987年生まれ。新卒から品川店→丸の内店→秋葉原店店長を経て、2014 年から現職。企画セクションを統括しつつ、不定期更新でおなじみのコバぶろぐで人気を博している(という噂)。年明け早々にイタリアとフランスに出向くなど、24年は大いに動き回りたいと意気込んでいる。趣味：ジム通い（遂に契約締結。基本的にはストイックに仕事前の早朝に通おうと思っている）

※掲載商品の価格は、すべて税込です。