スタイルを崩さずに快適さを得られることから、クールビズをはじめ様々なシーンで人気の高いシャツジャケット。
私たちが考えたのは、ジャケットよりもボディラインの近くにあるシャツの技術を活かすということ。
少ない生地で軽く、ボディラインに沿って美しく。
本当の意味での“シャツ”ジャケットが完成しました。

 
 

シャツ工場で作る
“ジャケット”

鎌倉シャツのシャツジャケットは、シャツ工場によって作られています。
ジャケットをシャツ工場で創るという大きな課題を乗り越えて、現代の名工、柴山登光氏の指導により実現に至りました。

シャツ生地を使い、その分量も極力シャツに近くして、ジャケットで使う様な副資材も極力削ぎ落とすことで軽さを実現。
シャツ工場ならではの技術を用いて、シャツと同じ構造にした袖の付け根(アームホール)はライトに動きやすく。
さらに、シャツならではのヨーク(肩にのる部分)を搭載することで胸や肩の収まりが良くなり、キレイなシルエットになっています。

着れば、圧倒的な軽さと、体にフィットする上質な着心地を感じていただけます。

 

イタリア製シャツに見る
袖の後付け

イタリア製シャツなどの高級シャツに見られる袖の「後付け」と「折り伏せ縫い」を採用することで、袖付けに必要な裏地が不要になりました。それによりさらなる軽さを実現。
肩回りが非常に柔らかくなり、エレガンスでリラックスした印象に。
(※袖付けについて、実用新案権を取得)

 

肩ヨークが生み出す
美しいシルエット

シャツの構造と同じ「肩ヨーク※」を取り入れ、丸みを持たせることで、肩回りが動きやすくなりました。
本来、肩ヨークは生地の向きを変えて縫い付けますが、それをせず、身頃の生地と同じ向きで合わせることで、視覚的にカジュアル感を薄めています。
すっきりとした後ろ姿で、ビジネスシーンでも使いやすいジャケットになっています。
(※肩から背中にかけての切り替え部分)

 

ラペルとシルエット

「ラペル」は、「ジャケットの品格が決まるパーツ」といっても過言ではありません。
シャツ工場には「ラペル」を作るノウハウはありません。しかし最高の職人たちにより、その技術を確立し、美しく自然なラペルを作ることが可能に。
パターンには柴山氏の手が加わり、シルエットは自然に身体に沿う美しい曲線。
匠の技が合わさり、格段にテーラード感を持った品格ある見た目のシャツジャケットになっています。

 

シャツジャケットの
誕生まで

マンハッタンモデルをはじめ、重衣料からレディースシャツまで鎌倉シャツの多くの製品に関わっているモデリスト柴山登光氏。
2014年頃から柴山氏の頭の中にあった新しいシャツジャケット構想は「ビジネスでも着用できる美しいシャツジャケット」でした。
これを実現するためにはシャツの縫製で用いられる技術が必要なため、最初からシャツ縫製工場での生産を考えていましたが、シャツジャケットはシャツと工程が違いすぎるため縫ってくれる工場が見つからず実現に至っていませんでした。

「柴山氏の理想のシャツジャケットを製品化したい」立ち上がったのは鎌倉シャツプロダクションディレクター宮澤。
縫製工場との繋がりが深い宮澤は「サンプル用製品を縫うチームの技術が高く、層の厚い工場なら引き受けてくれるのではないか」と考え絞り込んでいきました。
辿り着いたのは鹿児島にある創業100年以上の老舗シャツ工場。様々なブランドのシャツを縫うこの工場は、シャツの縫製ラインはもちろん、提案を行うサンプルのチームも非常に技術の高い工場と評判でした。

早速シャツジャケットについて相談に行くと、サンプルチームの女性が「新しい試みであれば楽しそうだしやってみたい」「技術者として他の工場さんが断ったと聞くとどうしてもやりたくなってしまう」と手を挙げてくれました。
彼女はサンプルチームを離れ、一人でシャツジャケットチームを立ち上げました。そこに柴山氏がマンツーマンで技術指導を行い、縫い上がったサンプルへの修正を繰り返し、製品へと近づけていきました。
約1年にわたりチーム立ち上げ、技術習得期間を経てチームは4人体制となり、ついに2020年春に一般販売となりました。

    

猛暑や暖冬などが、異常気象が増えている昨今、今までのシーズンアイテムではビジネスシーンを乗り越えることが困難になってきました。
クールビズで凌ごうにもジャケットやネクタイなしでは何か物足りない。
そんなビジネスマンの声にお応えして、シャツ屋が作った「薄く軽くドレッシーなシャツジャケット」が完成しました。
暑さの中でもスタイルを崩さずにビジネスマンが活躍できるようにさらなる追求は進みます。

    
 

シャツの工場で作るジャケットには、どんな素材が好ましいのか?
軽くて、着心地がよいこと。
ジャケットと銘打つアウターウェアであるから、頼りがいのあるしっかり感も欲しいところ。
今季は、新開発のコットンシアサッカーと、ストレッチデニムをおすすめしたいと思います。

コットンシアサッカー
シャツジャケット

シアサッカージャケットと言えば、春夏メンズウェアの王道素材。
シャツ生地開発で協業している兵庫県西脇市の産地で、「シャツジャケット」のための最適なシアサッカーを考えました。
60番手双糸、専門的にいうところの30番手単糸クラスの糸を用いることがベストだろうという結論に達しました。

シャツの生地をただ使うのではなく、王道のジャケットを目指すことにしたのです。
そうなると、しっかりするのは良いのですが、袖を通すときにストレスを感じたり、窮屈な服になってしまうという課題に直面します。
課題の解決のため、パターン見直してサイズ感にゆとりを持たせました。
素材にシッカリとハリがあるので、ゆとりがあっても、だらしなく見えません。

ディテールについてもお話ししておきます。
「ウールのジャケット」ではなく「コットンのシャツジャケット」を選択するからには、ジーンズやチノパンツと共に、カジュアルに着こなしたい。
そこでワークウェアに見られるようなダブルステッチをラペルに施しました。
二重にミシンで縫うことで、 生地を強く固定できるほか、見た目にもカジュアルなこなれ感が出ます。

色は2色展開です。 定番の柄ながら、細いピッチで派手すぎず、ジャケットに適した白と青のストライプと、 紺の濃淡で表現された無地ライクにつかえるネイビーストライプです。

  
 

ストレッチデニム

洗練された外観とソフトな着心地を追求し、この素材にたどり着きました。

美しいインディゴブルーは、ジーンズの聖地、岡山県は児島の伝統的な技術で実現しています。

生地の表側は、インディゴで染めたコットン。裏側はパイルになっており、糸がループを作って並んでいます。
タオル生地の表面をイメージしてもらうと分かりやすいです。
肌に当たる内側が、モコモコと柔らかく、肌触りの良い生地です。

肌触りのソフトな素材ですが、これは編み物(ニット)ではなく、織物です。
したがって、型崩れにも強く、しっかりしています。

見た目は、織りによる凹凸の少ない、綺麗めな雰囲気。
本来、デニムと聞いてイメージする武骨な男らしさはほどほどに、クリーンでソフトな印象に仕上げています。
都会的な着こなしにも対応できる万能デニムジャケットが完成しました。

  
 
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