金子：年齢が上がるにつれ、「顔色を良く見せたい」とか「若々しく見せたい」とか、いろいろな思惑が出てくるもの。今の自分がそれでして、「あれ？あんなに好きだった色がなんだか似合わない。おかしいな？」と悩むことも多くあります。そうしたことに囚われず、自由に色柄選びをできるのは20代の特権です。うらやましい！

何でも似合ってしまう20代だからこそ、シックでシャープなデザインを選んでみては。フレッシュで精悍な個性が一層引き立ちます。上司からは「若いのにしっかりしているな。」という印象をもたれるはず。「彼に仕事を任せてみよう！」となるやもしれません。

土屋：30代になると、役職や部下が増えたり、20代で積み重ねてきた社会経験のほか、世の中全体の流れも意識した広い視野が求められます。まさに今の自分にも求められていることです。笑

そこで、信頼感・落ち着きに加えて、遊び心やトレンドを一つまみ取り入れたチョイスがおすすめ。トレンド感を出しすぎると、若さゆえ、服のことしか考えていないと思われてしまうこともありますので、あくまでも「ひとつまみ」がポイント！合わせるアイテムもオーソドックスで、堅実なアイテムをチョイスすると、狙い通りの塩梅になります。

金子：40代と言えば、公私ともターニングポイントを迎える頃ですよね。 活動範囲が広がり、さまざまな業種、ポジションの方と知り合う機会も増えるはず。 そんな方には、上品でいてウィットの効いた、”小粋なネクタイ”がお勧めです。大人の余裕が醸し出せたら大成功！

必要なネクタイはおおかた揃えていらっしゃるはずなので、あえてご自分で選ばないような色柄を、サプライズで差し上げてみてはいかがでしょう。新たな魅力に気づかせてあげましょう。

土屋：経験値が体型や顔にも刻まれ、「渋さ」を増す50代。会社を代表して人前に出る場面も多くなります。つまり「憧れられる存在」を目指したいところです。

そこで、貫禄と包容力が同居したソリッド（無地）やシャープな柄のネクタイが一周回って素敵です。柄で個性を出すときは、ベーシックな色で。色で個性を出すなら柄はスタイリッシュなものを選ぶのがコツです。スーツや靴、時計など、一緒に身に着けるアイテムにこだわりを持つ方も多いため、シンプルなものほど喜ばれますし、重宝します。