鎌倉シャツのデニム製品には、一部商品を除き、広島県福山市を拠点に世界で活躍する生地メーカー「カイハラ」のデニム生地が使用されています。
カイハラは、日本国内はもちろん、世界中のデニムメーカーに生地を提供するほか、自社でもデニムを通じた企画提案を行うなど、世界に誇るMade in Japanのデニム生地メーカーです。
1893年、絣(かすり※)の生産を起源として創業したカイハラは、1970年にアメリカで行われていたロープ染色技術を自社で機械開発し、日本初のデニム生地を完成させました。この革新が、現在のカイハラデニムを象徴する品質と伝統の礎となっています。
徹底した品質へのこだわりは国際的にも高く評価され、アメリカ、ヨーロッパ、東南アジアなど、世界20を超える国々に「Made in Japan」のデニムを供給しています。
その実績は、デニムの本場でも認められる高品質の証です。
デニムの染色は、インディゴ染料を使用して行われます。
インディゴ染料は、空気に触れることで酸化し、鮮やかなブルーへと変化しますが、一度の染色では濃い色に仕上げることができません。
そのため、ロープ染色機を使い、「インディゴ染料に浸けては引き上げ、空気に触れさせる」という工程を繰り返し、深みのあるブルーに染めていきます。
ロープ染色では、綿糸を基準に応じて数百本以上まとめてロープ状に束ね、糸の表面外側からインディゴ染料を少しずつ染み込ませて染色します。この際、綿糸の芯まで完全に染まりきらないよう絶妙に調整することで、芯に白い部分が残ります。これを「芯白」と呼びます。
デニム製品を長く使い込むと、糸の表面が摩耗し、「芯白」が徐々に表れます。この状態が、デニムならではの魅力と言える「色落ち」です。
現在稼働中のロープ染色機
ロープ染色を行った糸の断面。
色落ちを生む芯白が見える
色落ちによる経年変化は、デニム製品の最大の楽しみと言えるでしょう。
大切に使い込みながら付き合うことで、アイテムへの愛着が深まり、「自分自身が育てた」という特別な思いが生まれます。
それは、世界に一つだけの魅力的なアイテムへと成長し、時には何十年もの長い付き合いになるかもしれません。
まだ育ち始めの段階かもしれません。
それでも、モモ部分の擦れには、オリジナル感あふれる独特の雰囲気が漂っています。
長期間の使用でじっくりと育ったデニムは、色落ちの美しさだけでなく、バックポケットに入れていた物の形が擦れてできた穴までもが、特別な魅力を放ちます。
そうした細かな変化の一つひとつに、愛着を感じずにはいられません。
私たちのことを知ってください。