皆様、こんにちは。
いつも鎌倉シャツをご愛顧いただき、ありがとうございます。
商品企画部の砂川です。
今回は「自宅で洗えるウールスラックス」についてお話して参ります。

シャツ製品はすでにパルパーが、イージーケア製品として長年ご愛顧いただいており、今では売り上げの半数以上を占める主力製品となっております。
スラックスでもコットン素材の一部の商品では、ご自宅での洗濯が可能な製品もありますが、ビジネスシーンで多く着用されているウール系のスラックスはまだ取り扱いが無い状況でした。

「シャツにはクリーニング不要なものがあるのに、なぜウールスラックスにはないのですか？」という要望をお客様から以前より多くいただいておりましたが、鎌倉シャツとして“高級感”を損なわずにどう製品化するかが課題となっていました。

そこで、70年以上にわたりスラックスの製造に携わる長崎の取引工場と
綿密な打ち合わせを重ねた結果、このたび、洗濯可能なウールスラックスを
高級感あるデザインと共にご提供することができるようになりました。

1.トロピカル生地

通気性が高く、薄手で軽い夏向けの定番生地であるトロピカル素材を使用しています。
素材の配合:ウール50％×ポリエステル50％

2.ピンヘッド生地

ドライな質感を持つトリアセテートを含んでいるため、接触冷感の機能があります。
素材の配合:ウール50％×ポリエステル40％×トリアセテート10％

夏場にスラックスを着用するうえでの悩みといえば湿気や汗でクリースがすぐに消えてしまうという現象が起こりやすいことです。
いまご紹介しているスラックスは、化繊混紡素材に可能な※PP加工（パーマネントプレス）を施すことで一日中綺麗なセンタークリースを保てるようにしています。
シワにならず、自然なシルエットが保たれることで、美しい佇まいを可能にしました。

※PP加工（パーマネントプレス）
綿、麻、レーヨンなどの生地を高熱で処理することによって半永久的にプレスの効いた状態にすること。 型崩れぜず、縫い目のしわもできにくい。ウォッシュアンドウェア加工は折り目やひだの固定ができないことから、この点を改良するためにできた。

裏地には通気性の高いメッシュ組織で水洗いに適したポリエステルを使用。
汗をかきやすい夏季でもベタつくことなく、さらっとした着用感が続きます。

今回の仕様はどちらもワンプリ－ツでご用意しました。
プリーツ分のゆとりがあることで生地と肌に触れる部分を減らし、少しでも涼しく穿いていただく意図でこのシルエットにいたしました。
また、鎌倉シャツのスラックスとして受け継がれる細部にまでこだわったディティールも簡略化することなく搭載しています。

鎌倉シャツのスラックスについてはこちら＞＞

肝心なご自宅でのお手入れというところも気になるポイントかと思います。
長くご愛用いただくためにも下記をご参考にお取り扱いください。

①ファスナーやボタンを閉じて洗濯ネットに畳んで入れる。
②一般的な家庭用洗濯機の「ドライ・手洗いコース」で洗濯する。
③脱水時間が長すぎるとシワがついてしまうため、短め(3分程度)にする。
④センタークリースに合わせて折った状態でスラックス用のハンガーを使用し、直射日光を避けて逆さに干す。

今年の夏も厳しい暑さが予想されますが、 少しでも涼しく快適にお仕事の時間を過ごせるようお役立ていただけましたら幸いです。

以前のマンスリーイベントでもお伝えいたしましたが、 「今の時代に対応する」はとても重要で、このスラックスを皮切りに、 現代にマッチしたビジネスウェアの企画も既に進行しておりますので、ぜひ今後ともご期待下さい!