開く
買い物かご
閉じる

MEN

メンズ

展開

WOMEN

レディース

展開

最近見た商品

小野メリヤス×鎌倉シャツ

何より「物を創る」という事を徹底的に哲学している。
探究心や感性の高さが編み立てられた素材から溢れ出ていた。
編み機を知り、糸を知る、プロ集団なのだろう。
僕が感じた「小野莫大小工業」という会社の第一印象である。

3年前の夏、初めて訪れた展示会場では、あれもこれも見て回る必要がなかった。
たった1つの素材に触れれば圧倒的な品質の違いは充分に理解できた。
瞬間的に小野さんの魅力に取り憑かれた。
鎌倉シャツを愛用してくださるたくさんのお客様に
新しい感動を届ける事が出来ると思うと何だか無性に嬉しくなった。
気付けばその瞬間から3年も経ってしまったけれど…。

小野さんにしか出来ないハイスペックなウールブレンドの特別な糸から生まれる素材は
高機能にラグジュアリーを掛け合わせた最高の素材となった。
この最良質な材料を使って、鎌倉シャツ初のウールニットシャツを仕立てる事に成功した。
ウールの魅力とニットの心地良さが詰まった全く新しいドレスシャツ。

鎌倉シャツの自信作をお届けします。

メーカーズシャツ鎌倉 佐野 貴宏

小野莫大小工業有限会社

1924年(大正13年)創業。繊維製品加工販売。
本社を東京江東区亀戸に構え、革新的な繊維を開発しては、誰もが知っている世界的メゾンブランドの数々からの依頼が止まないニット工場が千葉県香取市佐原にあります。
工場のある佐原は川越や栃木市と並んで「小江戸」と呼ばれ、かつて利根川の水運路として使われていた小野川は小舟でめぐることもでき、風情ある町並みが心を和ませてくれます。
その土地で世界中の人に向けて、感動と幸せをもたらすものづくりをし続ける会社です。

商品紹介

小野莫大小工業のノウハウをベースにポリエステル糸を配合し、共同開発したオリジナルのウールニット生地。
スーツ生地にも使われるラグジュアリーなウール原毛を使用したこの素材は、美しく滑らかなドレープで身体を包みます。
さらに高番手のポリエステルを混紡して編むことで、日常の動作や洗濯にも強く機能性に富んだ、私たちだけの生地が生まれました。
「シャツそのもの」が温かいウールニットシャツにより、ビジネスウェアが厚着で窮屈になることを軽減し、快適に過ごしていただけます。

ウールニットシャツの機能
・摩擦に強く、ピリング(毛玉)が起きにくいため、綺麗な状態で長くお召しいただけます
・ウールのチクチク感が限りなく抑えられ、優しい肌心地
・ネットに入れて、ご自宅での洗濯機でのケアが可能
・ウールとポリエステルの混紡によりシャツ自体が保温性を発揮します
・静電気が起きにくいので着脱もスムーズ

―私たちが2年かけて共に開発をした特殊素材はウール特有のデメリットを一掃してくれました。

繊維開発をするにあたって糸が非常に大事だということが分かりました。どの糸、そして原料を使うかということが出発点です。他社は真似しようとしてもできないと思います。同じ糸をつくれば、同じ商社をつかえば、真似できると思う人が多いですが、製品にすると全く違ってきます。原料の産地まで考えないとだめなんです。油分の違い、土の成分によって出来上がる糸の質が違いますし、同じ種でも土地や紡績機で大きく変わってきます。そこまで一つ一つを丁寧に考えないと開発は難しいですし、そこまで遡らないと本当のものづくりはできないと考えています。

―いろんな異素材に取り組まれるというのは大変ですね。ブレンドも難しいですよね。

ウール×ポリエステルのピリング(毛玉)って本当に厄介なんです。
「鎌倉シャツのお客様はこういうところにこだわる」という情報を基に、デメリットをクリアに出来るよう何度も改善し、完成しました。

なにしろ素肌で着られるものを、飽きずにリピートしたくなるものを、というこだわりをもって開発を続けました。

―鎌倉シャツのことは知っていましたか?

前から気になっていました。私の周りには、鎌倉シャツの貞末会長と同じVANヂャケット出身の人が多く、私自身も取引をしていました。VANのトレーナーなどにも使われた私たちの編み機、通称:小野式フライスで編まれた製品は取引先からの評判がとても良かったです。フライスといえば小野メリヤス、と新聞にも載りました。
鎌倉シャツは他で買うと高価なものを企業努力で手に届く価格で販売しているという印象です。あんなに細い糸を使用した製品が、こんな値段で!それは欲しがる方がいるでしょう。
百貨店の売上が軒並み落ちる中で、どのような会社が生き残っていくのかを日々見ています。

―ものづくりをする上でどのようなことからインスパイアを受けているのですか?

良いものを生み出すには芸術性が大事だと思っています。どれだけ美術館で良いものを見てきたか。どれだけ自分がいいものと接し、アイディアをつかむ感性を磨いてきたかということが大きく影響すると思っています。不思議なことにパリに行くと色々なアイディアが湧いてくるので寝る間も惜しんで書き留めています。
また、いつまでも人からものを習う姿勢が大事だと考えています。

―最後にメッセージをお願いします。

メッセージなんておこがましいですが。これからも世の中にも、自分にも嘘をつかず、人を裏切らず、正直なものづくりをしていきます。そして企業として佐原に貢献をしていこうと思います。