現在は、合繊素材や新素材の開発、
製造販売を手掛けています。
年間の生産量は2億平米、地球5周分にもなります。
工場のある石川県能美市は、質の良い水が豊富で、
染色や繊維の製造に適した土地です。
海や山に囲まれており、豊かな自然の中で感性も磨かれ、
商品づくりに活かされているのだそうです。
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現在は、合繊素材や新素材の開発、
製造販売を手掛けています。
年間の生産量は2億平米、地球5周分にもなります。
工場のある石川県能美市は、質の良い水が豊富で、
染色や繊維の製造に適した土地です。
海や山に囲まれており、豊かな自然の中で感性も磨かれ、
商品づくりに活かされているのだそうです。
工場の敷地内に入り、一番目を引いたのは、
ファブリック ラボラトリー“fa-bo(ファーボ)”。
建築家の隈研吾さん設計のその建物は、
糸が張り巡らされたような外観がまるでアート作品のよう。
中に入ると、、染色や繊維の技術・歴史・未来について、
楽しく五感を使って理解できるよう工夫された展示室や、
ファッションの歴史に関する膨大な資料を保管している資料室があり、
1日では到底見ることのできない知識がつまった空間です。
この“fa-bo(ファーボ)”により、ファッションの流れを迅速にキャッチし、
時代を先取りした商品の開発が可能になるとのこと。
肌に触れても影響のない染料を厳選し、
また、より少ないエネルギーで商品を生産できるよう工夫することで、
環境にも配慮されています。
生地の染色の際に出る汚染水や汚泥を廃棄物として処理するのではなく、
“greenbiz(グリーンビズ)”という新たな素材として、
環境に役立つものへ生まれ変わらせています。
“greenbiz(グリーンビズ)”には水をためる性質があり、
ビルの屋上や土壌が優れない場所でも、植栽が可能になります。
地球温暖化やCo2削減が世界中の人にとっての大きな課題となるなか、
私たちが見習うべき姿勢がそこにはありました。
今回、“洗えるスエード”の開発について
お話を聞かせてくださったのは、営業本部主幹 米澤様。
時には美術館などへ足を運び、得たアイディアから素材開発を行うという、
とてもクリエイティブな方です。
“洗えるスエード”の最初の発想は、
もっと気軽に着られるスエードを作れないか、というところからだったそう。
数多くの試行錯誤の末にこの素材が誕生しました。
“洗えるスエード”はしっとりとしたスエードの質感はそのままに、
ストレッチ性があり、動きやすく、仕立て映えします。
さらに自宅で洗うことが可能なので、お手入れも簡単。
通常はジャケットやコートなどのファッションアイテムに多く使われ、
特にイタリアで人気な素材だそうです。
今回鎌倉シャツ仕様に、シャツに適した生地を新たに開発していただきました。
生地を薄くしつつ、スエードの風合いをいかに残すかが課題だったとのこと。
「小松マテーレ株式会社」の、“より良い商品を一つでも多く生み出したいという”探求心と、
“より多くの人に喜んでもらいたい”という熱い想いが、
素晴らしい商品の誕生につながっていることが分かりました。
今回も鎌倉シャツのために工夫を凝らし、
素晴らしいシャツ仕様のスエード生地が誕生いたしました。
リアルなスエードよりも価格も、お手入れも気軽に楽しむことができる“洗えるスエード”で、
多くのお客様が秋冬のおしゃれをより楽しんでいただけると嬉しく思います。