どうしてもおじさんくさくなりがちだった長袖ポロシャツを「あれっ、カッコイイね」と言わせたくて。
今回はその制作秘話を、ディレクター哲兵とプロダクションディレクター宮澤が、鎌倉で熱く解説します!
哲兵 みなさん、こんにちは。
今日はロングスリーブポロシャツ対談ということで、鎌倉シャツの新しい企画室 IN KAMAKURAからお届けします。
宮澤 いや~、哲兵さん。(※1)ついに念願の鎌倉に企画室ができましたね!!
哲兵 いよいよ、MADE IN JAPAN 、DESIGNED BY KAMAKURAの世界に突入しますね!!
宮澤 鎌倉シャツの真のMADE IN JAPAN、日本製の新しいスタートと思ってます。
哲兵 さて、今回はロングスリーブポロシャツ、長袖ポロシャツについてですね。
世の中が激変し、リモートなど働き方が大きく変わり、様々な状況、気候変動に対応すべく、ACTIVEレーベルとして登場です。
宮澤 一般的には(※2)難易度が高いと思われるのが、今回の長袖ポロシャツですよね。
イメージ的にはおじさんがゴルフで着ているものを流用しているイメージなどもあって、敬遠される方も多いと思います。
哲兵 ところが、僕や業界の人、イタリア人なんかは長袖ポロシャツが大好物なんですよね。
イタリアには半袖を着る文化があまりなくて、襟付きのものだと夏でも長袖の人が多いです。
宮澤 哲兵さんは春からずっと長袖ポロシャツを着ている印象が強いです。
海外出張でも、普段のオフィスでもよく着ていますよね。
哲兵 実は僕にとっては、一般的に難易度が高いと思われる長袖ポロシャツの着こなしが一番簡単なのです。
宮澤 簡単?なぜですか?
哲兵 かっこいい長袖ポロシャツを見つけて、着れば終わり!
トラウザーズとの色合わせもそんなに気にしないでいいと思いますし、夏場はショートパンツに合わせると、とてもエレガントです。
宮澤 たしかに。かっこいい長袖ポロシャツなら着るだけでかっこよくなれますね!
哲兵 そうなんです。特にイタリア製のシャツ仕立ての長袖ポロなら間違いありませんし、
暑い時に腕まくりするととてもかっこいいです。半袖ポロシャツよりもこなれ感を出せます。
宮澤 他社のポロシャツなどは袖がリブになっていたりして、着こなしの難易度が異常に高いですよね。
リブ袖の腕まくりはかなりしんどい。(苦笑)
哲兵 そう思います。ただ、かっこいいイタリア製の長袖ポロシャツは高級なセレクトショップにしか置いていないので、
一般にはなかなか出回っていないですしね。
宮澤 そして、かなり高額なのがネックになってきます。
哲兵 そこで、量産の最高を目指す鎌倉シャツの出番ですね!
イタリア製の高級長袖ポロシャツを、日本人向けにアップグレードし、さらに買いやすくするというストーリー。
宮澤 哲兵さん、いつもそんなことばっかり言ってきますが、作るのはホントに難しいんですよ!
哲兵 わかっているつもりなのですが、宮澤さんと(※3)柴山先生というお二人に不可能はないかと。
実際にこんなすごいのができちゃってるし!(笑)
宮澤 たしかに自分で言うのもなんですが、かなりいいできになったと思います。(笑)
哲兵 一番のポイントはどこなのですか?
宮澤 やはり、襟でしょうね。襟がリブではなく、シャツ仕立てになっているのが最大のポイントです。
哲兵 やはり、シャツ仕立ての襟というのがいいですよね!
宮澤 今回の襟は、かっちりさせるのではなく、こなれ感が必要だったので、ものすごく苦戦しました。 (※4)SPORTのような雰囲気を出しながら、イタリアっぽい色気を出すのが難しかったです。
哲兵 確かに、かっちりさせる襟ということであれば半袖がある意味で完成形でしたもんね。
イタリアっぽい襟というと、かなり大振りになってしまって日本人には合わないです。
宮澤 そうなんですよ。イタリアっぽいこなれ感を出したいのに、イタリアっぽさそのままは日本人に合わない。
さらに言うと、在宅ワークなどにも対応するように、カッチリ感も出したい。
哲兵 かなり高い次元の矛盾を解決した襟なんですね。いつもながら、無茶ばかり言ってすいませんでした。(笑)
宮澤 まずは芯地選びが大変でした。今まで使ったどの芯地も合わず、迷宮入りし、最悪は(※5)エイジングも覚悟しました。
哲兵 芯地選びに苦戦している宮澤さんを久しぶりに見ました。
宮澤 さすがにもう分からなくなって、でも柴山先生と芯地メーカーに乗り込んだおかげでトンネルから抜け出すことができました。
哲兵 柴山先生という巨匠を芯地メーカーに連れ回すとは、すごいですね!!!
でも、その甲斐あって最高の襟ができましたよ!!
宮澤 ありがとうございます。イタリア人にも誰にもできない鎌倉シャツだけが作る上品で美しい襟になったと自負しています。
ちゃんと見えるのに、こなれてて、ちょっとセクシー、という絶妙なバランスです。
哲兵 最高のバランスですよね。秋になったらクルーネックのセーターを合わせるのも楽しみなんです。
あと、袖ですよね?
宮澤 はい。袖もリブだとおじさんくさいので、シャツ屋らしい剣ボロ付きの袖にしました。
哲兵 袖が剣ボロってかっこいいですよね! 普通、イタリア人以外はリブにしちゃいますからね。
ポロシャツなのに、シャツ仕立てが良いです。
宮澤 袖の仕様は色々悩みましたが、やはり剣ボロがエレガントです。
剣ボロ仕様は袖まくりをしてもエレガントなのが気に入っています。
哲兵 サイズ感、ボディはどのような設計でしょうか?
宮澤 サイズ感は半袖と同じに揃えてあります。
ボディは細すぎず、ゆったりし過ぎない絶妙なバランスにしてあるので、ビジネスにも、リゾートにもどこにでも着ていただけると思います。
哲兵 僕は基本的にタックアウトで着ますが、着丈はどんな感じですか?
宮澤 着丈は短めに設定していますが、ニットなのでタックインしても裾が出てくることもありません。
哲兵 ビジネスではタックインできた方が嬉しいですよね。ニット素材だと裾が出てこないのはありがたいです。
ジェントルマンな雰囲気で、こなれていて、着ていて楽。こんな魔法みないな服ができるのですね。
宮澤 これからの、難しくなっていく世界で、これ一枚あればどんなシーンにもアクティブに対応できます。
さきほど、哲兵さんが言ったように、秋口にセーター下でも着ることができますしね。
哲兵 春先から秋口までという長期にわたって着ることができますよね。
僕は白を二枚買ったのですが、もう少し買い足しておきます。(笑)
宮澤 ありがとうございます。 これからの時代にピッタリな一枚を作ることができました。 長袖ポロシャツがお好きな方はもちろん、今までお召しになったことがない人はぜひぜひお試しください!!!
哲兵 まさに、普通なのに美しく、エレガント、そしてどこにもない長袖ポロシャツの登場です。
皆さん、お早めにどうぞ!!
(※1)ついに念願の 鎌倉から発想したシャツを作るのが宮澤と哲兵の悲願。
(※2)難易度が高い かっこよく着こなすのが難しい。
(※3)柴山先生 我らがマンハッタンモデル、フランチェーゼのパターンを作ってくださった世界的な巨匠。
(※4)SPORT 鎌倉シャツが作る柔らかいムードのボタンダウン。
(※5)エイジング 鎌倉シャツでは、商品化出来ずに温存することをエイジングという
バイイングディレクター
1977年生まれ。メーカーズシャツ鎌倉 常務。某セレクトショップの販売員を経て、イタリア・ボローニャに留学。イタリア・ミラノのデザイン事務所に勤務後、現職。年の1/4をイタリアやヨーロッパなどで過ごしながら、国内外でバイイング業務や、MDなどの仕事も兼任する。
プロダクションディレクター
1972年生まれ。東京下町シャツ工房の3代目として、幼少期よりシャツ作りを学んだ。日本のみならずイタリア製シャツの研究心と流行を取り入れるセンス併せ持つ次世代シャツ作りのキーマン。シャツ作りの知識は日本有数。
鎌倉シャツの長袖ポロ
他社製品
ポロシャツといえば、リブ襟というイメージが強いですが、
鎌倉シャツでは襟羽根とそれを支える、シャツ同じ構造で襟を仕立て上げています。
袖もリブ袖ではなく、シャープなカフスと剣ボロがつき、ビジネスにふさわしい仕様に。